
株式会社アース・アーキテクツが手がけた社長邸が、新築から10年を経て、家族と共にどのように変化し、馴染んでいったのか、そのリアルな経年変化と住み心地が紹介されています。
概要
築10年だからこそ語れる「リアル」な変化と住み心地
敷地18坪というコンパクトな土地に、中庭と吹き抜けのある社長邸が、新築から10年という歳月を経てどのような変化を遂げたのか、特に「10年経って分かった3つのリアルな変化」に焦点を当てて紹介します。
- 外壁の変化: 新築時のモダンな「黒色」が、10年を経て深みのある「ニュアンスグレー」へと変化。素材の劣化ではなく、味わいとして成熟していく過程。
- 木の育み: 玄関ドア、フローリング、ウッドデッキなどの無垢材は、定期的なメンテナンスにより、新築時以上の美しさと飴色に育つ。浴室のヒノキは10年間カビ知らず。
- パッシブデザインと庭の成長: 計算された庇とバルコニーが夏の日差しを遮り、冬の陽だまりを取り込む。中庭の植栽(モミジ、ソヨゴ)も立派に成長し、四季の移ろいを室内にもたらす。
参考記事:
完成時の事例紹介記事: https://earth-official.net/gallery/home_gallery/home_gallery-1258/
外壁の経年変化:「黒」から「グレー」への成熟
新築当時はモダンで潔い「黒色」だった外壁は、10年間の雨や陽の光を受け止め、深みのある「ニュアンスグレー」へと表情を変えました。かつては新築時の「黒」が人気でしたが、現在ではこの味わい深いグレーを希望する声も寄せられています。時を経ることでしか出せない色味と、風景への馴染み方は、素材が劣化するのではなく、味わいとして成熟していく過程であり、デザインの一つとして自信を持っておすすめできる点です。
無垢材のメンテナンスと「木」を育てる喜び
玄関ドア、フローリング、ウッドデッキなどの無垢材は、「メンテナンスが大変そう」という懸念があるかもしれません。社長邸での実際のメンテナンス頻度は、木製玄関ドアとウッドデッキが3年に1度、無垢フローリングは年に1〜2回です。手をかけるほどに、木は新築時以上の美しさを湛え、艶やかな飴色へと育っていきます。10年経っても強度が衰えないのは、この愛着ある手入れがあってこそです。特に浴室天井の「ヒノキ」は、綿密な換気計画により10年間カビとは無縁で、色が濃く深まり、老舗旅館のような落ち着きと香りが日々の疲れを癒やしています。
「パッシブデザイン」と庭の成長がもたらす快適性
設計段階で緻密に計算された「パッシブデザイン(自然エネルギーの活用)」は、10年の暮らしの中でその真価を証明しました。計算された庇(ひさし)とバルコニーは、夏場の厳しい直射日光を効果的に遮り、冬場には暖かな陽だまりを部屋の奥深くまで届けてくれます。最も大きな変化を見せたのは「中庭の植栽」です。植栽当初は控えめだったモミジやソヨゴは、今では2階の窓に届くほど立派に成長しました。リビングにいながら四季の移ろいを感じられ、木漏れ日が室内を優しく彩ることで、家と庭が共に成長し、暮らしの景色そのものが豊かになっています。
ルームツアー動画で伝える築10年の「空気感」
コラムでは語り尽くせなかったディテールや空間のつながりについては、YouTube動画で詳しく公開されています。快適性の秘密である「エアコン×輻射式冷暖房」、18坪を広々と感じさせる「空間設計」、デザインの意図である「外玄関にポストを置かない理由」、そして書斎や寝室を彩る「こだわりの照明計画」など、本編でチェックできます。
YouTube動画: https://www.youtube.com/watch?v=g8L2J_7T_Q
まとめ
築10年を迎えた社長邸は、外壁の風合いの変化、無垢材の育み、そして成長した中庭の緑陰を通じて、素材が時と共に味わいを深め、自然と調和しながら豊かに暮らす姿を示しています。
関連リンク
https://earth-official.net/gallery/home_gallery/home_gallery-1258/