オーディオのプロフェッショナルカンパニー 株式会社ミューシグナルは、無線LANを用いて音楽を配信する新技術「ミュートラックス」を開発いたしました。ミュートラックスは1台の音源から複数台のスピーカーに対してワイヤレスで音楽を配信する技術です。従来必要だった音源とスピーカーを繋ぐオーディオケーブルが不要になるため、店内やイベント会場でのオーディオシステム構築において自由かつ安全なレイアウトが可能になります。
無線LANを用いて音楽を配信する新技術「ミュートラックス」
携帯端末や音楽配信端末からの音楽をスピーカーから出力する場合、従来はオーディオケーブルで有線接続するかBluetoothで無線接続するかの二択に限られていました。オーディオケーブルで有線接続する場合は予め音源とスピーカーの位置を決め、その間の配線工事や養生を行う必要があります。
またデザインや安全上の理由からスピーカーを設置できない場所ができてしまいます。
Bluetoothを使うことで一部無線化することはできますが、Bluetoothで用いられる2.4GHz帯は携帯電話や電子レンジ等他の機器からの影響を受けやすく、飛距離も5~10メートル程度に限られています。また一台の音源から複数台のスピーカーへの配信ができないという大きな制約もあります。
これらの問題を解決するために生まれた技術がミュートラックスです。ミュートラックスは5GHz帯の無線LANに音楽データを乗せて通信を行う仕組みで、1台の音源から10台以上のスピーカーへ無線で音楽を配信することができます。100メートルを超える広いエリアをカバーできるため広い店内や屋外イベントなど多くのシーンでの活用が可能です。
ミュートラックスは音楽データを全てデジタルデータとして処理しているため、各スピーカーの音量、音質、遅延などを自在に制御することが可能です。
また各スピーカーから同じ音を再生するモードに加え、全てのスピーカーから別々の音を出すモードも搭載しているため、5.1ch、7.1chといったマルチチャンネル音源の再生や複雑なサウンドスケープ(音風景)の構築を行うことも可能です。
一般販売に向けクラウドファンディングを実施
現在一般販売向けのミュートラックスシステムを開発中です。第一弾としてパソコンで再生した音楽をUSBスピーカーや一般的なアナログスピーカーへ配信する製品「MT-H1」を企画。
11月16日から幕張メッセで開催されるInter BEE 2022にてデモ機の展示を行う予定です。
また11月下旬よりクラウドファンディングを開始し一般予約販売の準備を進めて参ります。